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「お風呂どーぞ。」

「私あとででも、」

「俺、Aが来る前に入ったから。」

「入ってきます。」


いってらっしゃい、とタオルを渡してくれた黒尾さんに背を向ける。


お洒落なバスルームはいつきてもテンションが上がる。

好きな香りのボディーソープで体を洗い、

大きなバスタブにゆっくり浸かる。

この瞬間だけは1日のすべてがどうでもよくなる。


ゆっくりお風呂を堪能してからバスルームをあとにした。


「お風呂いただきまし、」

じゃなくて、

「お風呂ありがとう。」

「おう。」


ソファーでテレビを見ていた黒尾さんの横に座る。


「な、なに見てるの?」

「クイズ番組。

なにか見たいのある?」

「ううん、大丈夫。」


一言、二言

大した内容の話じゃないのに言葉を交わす度心臓が揺れる。

三角座りした膝の上にクッションを乗せて、そこに私の顔ものせた。


「Aさーん。」

「・・・・・・なんですか?」

「あれ?

もうタメ口で話してくれないの?」

「気づいてたんですか!?」

「うん。

でも、わざわざ言い直すAが可愛くてもうちょっと様子見ようと思った。」

なるほど、

大人の対応というものをされたわけだ。

ちくせう。


「今日先輩と飲みに行ってなんか吹き込まれた?」

「私も頑張らないといけないんだって。

停滞期きてほしくないし。

飽きられたくないし。」

「どうやったらAさんを飽きるのか教えてほしいデスネ。」

「・・・・・・。」

「あ、ショートした。」




.

潔癖症女 × 彼ジャー→←Monochrome × 敬語



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水無月のぞみ - 誰が相手の夢話なのかタイトル横にでも書いて欲しい。 (6月1日 13時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
愛果(プロフ) - 主さんの言葉遣いがとても素敵で主さんの最初の作品から読んでて、、ほんとに大好きです!新しい作品が出るたびにワクワクして読んでます!これからも応援してます! (2021年1月17日 20時) (レス) id: 22d2b78e51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名も無き者 | 作成日時:2021年1月17日 18時

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