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「汚いのが好きなのより綺麗好きな方がいいじゃんね。」
「もっと自信持って。」
「Aちゃんの手は綺麗だよ。」
否定され続けた中学時代。
唯一私を肯定してくれた大好きな先輩。
「き、よこ先輩?」
「Aちゃん?」
徒競走の3年生の列に並ぶ麗しの先輩は、
中学時代の陸上部の先輩。
「早く並んでくださーい!」
「あ、ごめんなさい。」
「またあとで話そう。」
優しく微笑んでくれた潔子先輩に思わず泣きそうになった。
「はい!」
今なら2kmぐらい全力疾走出来そうな気がする!!
「(1年の赤団の女の子だけ気合いが違うな。)」
「(オーラ出てない?あの子。)」
「(確か赤団って体育祭ガチ勢多かったよな。
徒競走もガチかよ。)」
スタートラインに整列してくださーい、
と言われ、同じ学年の子たちと横一列に並ぶ。
「桐島A!!」
隣から大きな声で名前を呼ばれ、思わず肩が揺れる。
「え、っと、どちら様ですか?」
Tシャツの色からして白団。
私の友だちではない、はず。
「とぼけないでくださいまし!!
わたくしはたとえ体育祭の徒競走であろうとあなたには負けませんから!!」
「(えー、誰ー?)」
長い髪をハイポニーにしている女の子
口調はお嬢様だが、お嬢様とは思えないほどアクティブな感じの美人さんだ。
身長高いし。
「負け続けた中学時代の屈辱、
遂にお返しする時がやってきましたわ!!」
あ、他校(中学時代)の陸上部の人か。
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MiO(プロフ) - あーーー!!私も潔癖症気味なとこがあって、、すっごいなんか、、親近感、、( ; ; )良いお話でした〜!!( ; ; ) (2021年1月17日 2時) (レス) id: 2121e4080a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名も無き者 | 作成日時:2021年1月16日 0時