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「で、でも本当に私でいいの?」

「あ?」


影山くんは短くそう相槌しただけだったが、

目では『まだ言うか。』と放っている。


「わ、私汚いし。」

「は?

お前が汚いわけないだろ。」


手を繋ぐのは苦手だった。

それなのに影山くんに手を握られると離してほしくなくなる。

私はいつの間にこんなに破廉恥になったんだ!?


向かい合って立ってお互いの手を握っている私たち。

(影山くんの手が私の手を覆っているという表現の方があっている気もする。)


その手を見て思わず顔が赤くなる。


なんか幸せ、かもしれない。


なんて思っていると、ふっと大きな手が離れて行く感覚がした。


「ま、待って!」

思わずその手を追いかける。

そして今度は自分からその手を捕まえた。



「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」



「お前、実は俺に負けず劣らずのバカなんじゃ、」

「ムード!!」



コイツは本当に空気が読めないのか、

生粋のアホなのか。

両方なのかもしれない。


そんなアホを好きになった私は影山くんに負けないくらいのアホだ。


「いいのかよ、俺が離れても。」

「・・・・・・。」

「てか、突き放すなとか言っときながら今のは完全に自分から突き放しに行ってたぞ。」

「・・・・・・。」


もう何を言っても彼の思う壺だと思い、なにも言えなくなった。

本当に悔しいくらいに私を分析されている。

なぜ彼は数学ができないんだ!!


「A。」

「い、今名前!!」

「間違ってたか?」

「間違ってない!!けど、!!」



本当にコイツは今までバレーしかしてこなかったバレー馬鹿なのか!?

プレイボーイの間違いじゃないの!!




.

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MiO(プロフ) - あーーー!!私も潔癖症気味なとこがあって、、すっごいなんか、、親近感、、( ; ; )良いお話でした〜!!( ; ; ) (2021年1月17日 2時) (レス) id: 2121e4080a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名も無き者 | 作成日時:2021年1月16日 0時

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