潔癖症女[ハイキュー] (ページ2)

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「影山くん、今日数学当たるけど大丈夫？」

「･･････。」

あ、大丈夫じゃないやつ。

影山くんは私の出席番号が一つ前の男の子

バレー部に入ってるらしく身長がかなり高いし、

髪の毛も真っ黒で威圧感が半端なくて最初はめっちゃ怖かった。

けど、

「手、大丈夫か？」

入学して間もないときに聞かれたことがきっかけで仲良くなった。

そのときの私の手は荒れに荒れまくっていて見るに堪えない状態だったらしい。

バレー部でセッターをやっている影山くんは手先の手入れを怠らないらしく、

このハンドクリームがいい、

あのハンドクリームはダメだ、と丁寧に教えてくれた。

それからよく話すようになったけど、

こう見えて影山くんは結構素直だ。

というか、思っていることがすぐに顔に出る。

「良かったら教えようか？

どうせわからないんでしょ？」

「お前、ひどいな。」

そう言いながらも教科書とノートを持って体の向きをこちらに向けて椅子に座った。

「この問題はこれをAに置き換えて解くと簡単だよ。」

「なるほど。」

サラサラ、と問題を解く指先は男の子とは思えないほど綺麗だ。

私のガサガサの指先とは大違いだ。

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