予定調和 [ ワールドトリガー ] (ページ9)

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「三雲くん！！うしろ！！」

嵐山のその声に修が振り返る。

そこには甲冑のような手を振りかざすラービットの姿が。

「(やばい！！)」

修は咄嗟にやってくる衝撃に目を瞑る。

が、衝撃の代わりにやってきたのは大きな音だった。

「だぁいじょーぶかい？
めーがねくん。」
「狭山先輩！！」
「A！」
「嵐山さんたちじゃん。
やっほー。」

Aは軽い調子で修たちの前に現れた。

「さすがだな。
鮮やかな手捌きだ！」
「お褒めに預かり光栄です。
で、上からの指示は？」
「空閑くんが俺と充と警戒区域内のトリオン兵の排除。
木虎と三雲くんでC級隊員の援護だ。」

じゃあ、私はメガネくんについていきます、と即決したAに対して、時枝が疑問を口にした。

「Aさんは本部に直接指示聞かないんですか？」
「なんかさっきノイズすごくて通信機の電源切っちゃったんだよね。
電波回復してる？」
「さっき爆撃型トリオン兵が本部を襲撃した。
太刀川さんによってことなきを得たけど、ノイズはそのときの衝撃によるものだと思う。」
「みんな無事ならいいや。」
「(軽いな、この人。)」

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