予定調和 [ ワールドトリガー ] (ページ34)

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〔戦闘体活動限界緊急脱出(ベイルアウト) 〕

『諏訪隊長、荒船隊長が緊急脱出(ベイルアウト)！！
ここで決着！
最終スコア6対2対1！
玉狛第二の勝利です！！』

デビュー2戦目
初めて3人(全員)揃ったチームでの試合で6点も取るのは普通ではない。
それに相手はB級の中でも中位をキープしている2チーム
これは同じ支部所属、という贔屓目を抜きにしてもかなり強い。

『･･････さて、振り返ってみてこの試合いかがだったでしょうか？』

『そうですね、終始玉狛が作戦勝ちしていたという印象ですね。
" 相手の得意な陣形を崩す "
" エースの空閑をうまく当てる "
この二つを徹底して実行できていたことが、6点という結果に繋がったと思います。』

『狭山先輩はどう振り返りますか？』

『そうですね、基本的には東さんと同じ意見です。
玉狛第二はできてまもないチームですし、他2チームと比べれば経験も実力も到底及ばないだろうと思っていましたが、その事実を自分たちで認識した上での立策は誰にでもできることではありません。
そこが強いと言われる所以なのではないかなと思いました。』

あのとき迅に言った言葉

" 風刃を渡してまで引き込むほどの魅力を感じられない。 "

それを撤回する気はないけど、風刃一振りくらいの価値を彼らに見出してもいいのかな、とは思った。

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