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「あれ、新入り？」
川の上にある秘密基地
本部に所属していない精鋭たちが集うこの場所にぴったりなこの場所にやってきたのは、約3週間ぶりだ。
リビングに入ると、よく知った顔ぶれと全く知らないメンツが並んでいた。
「A！
久しぶりね！！」
「おっすー、小南。
レイジさんと京介と栞、陽太郎も。
大集合じゃん。」
嬉しそうに立ち上がる小南を横目に机の上に並ぶせんべいを一枚つまみながら、まだ幼そうな3人を見た。
「で、この子たちどしたの？」
「迅が連れてきた。」
「あー、例の近界民とかなんとか？」
「そうそう。」
ちょっと前に玉狛に近界民が来たことは太刀川から聞いていた。
「はじめまして、
「空閑遊真です。」
「三雲修です。」
「雨取千佳です。」
ぺこり、と3人で頭を下げる。
うん、いい子たちそうで安心した。
「A、時間あるの？」
「このあと本部行く予定だから1、2時間くらいだったら。」
「ちょうどよかった。
ちょっとこの子相手してあげてくんない？」
小南の指先には白いもふもふの子
「いいよ。」
「さやまさん強いの？」
「強いわよ。
あたしまだAに勝ち越したことないもの。」
「ほぅ。」
「まぁまぁ、気楽にいこーよ。」
「一本も取れなかった。」
頭を爆発させて出てきた遊真と涼しい顔の私を見て、栞は苦笑した。
「Aちゃんは本部の中でも1位2位を争う
ペットボトルの水を一口含み、爆発した白いもふもふに手を埋めた。
「でも、ゆーまの腕もなかなか良かったよ。
もうすこししたら私も危ないかも。」
近界民ということあって太刀筋がかなりいいし、戦闘に対する考えが型にはまってなくて面白い。
「さやまさんは玉狛支部の人なの？」
「一応ね。」
「いちおう？」
「所属は玉狛支部だけど、
まぁ、主に迅に振り回されることが多いけど。
「トリガーもいじってないから個人ランク戦も参加してるし。」
なんて話をしながら時計を見ると16時前
そろそろ行くか、と腰を上げた。
「じゃあ、また来るわ。」
「えー、もういくの？！」
「うん。
18時から任務だし。」
小南の頭をよしよし、と撫でてから、
ゆーまの頭も撫でる。
ついでに近くにいた京介の頭にも手を伸ばした。
「京介はこれ以上伸びないでね。」
「先輩は縮んでますね。」
「おだまり。」
・
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作者名：名も無き者
| 作成日時：2024年3月21日 2時
