ジキルとハイド［ワールドトリガー］ (ページ2)

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「Aは風間さんの妹だけど、

戦闘スタイルが随分ちがうんだな。」

先程まで剣をもって対峙していた相手とジュースを持って向かい合うというのはなかなか不思議な光景だった。

きっとボーダー以外ではあり得ない光景だ。

「蒼也は理詰めだからね。

アタシはどっちかというと緑川と思考回路は近いと思う。」

「ほう、りづめ、」

「思考回路とかを理論で推し進めることだよ。

頭の弱いアタシにはあんな戦い方無理。」

「お前、つまんない嘘つくね。」

空閑の目が一瞬赤く光る。

その様子にお手上げだ、と言わんばかりに肩をすくめて首を小さく振った。

「今のアタシはハイドだからね。

こんな戦い方してるだけだよ。」

「はいど、？」

空閑が首を傾げたところで、彼女は少し遠くから三雲と話しながら近づいてくる人物を目にした。

厄介なことになりそうな予感を察知して、座っていた椅子から立ち上がった。

「じゃあね、空閑。

また明日学校で。」

後ろから引き止めるような声が飛んだが、止まらずにそのまま前に進んだ。

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