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「もうちょっと泣いててもいいですよ。」
「米屋のくせに、生意気。」
暖かい手が優しく頭を撫でる。
そのせいで涙は余計とまらなくなる。
「じゃあ、離しましょうか？」
「誰も離せなんて言ってない。」
「Aさぁーん、それはちょっとずるいんじゃないでしょうか？」
キュッと力が強くなった腕の中で、
米屋の鼓動が速くなるのを感じた。
「米屋ドキドキしてる。」
「そりゃもちろんしますよ。
あのAさんを抱きしめてるんですよ？」
「どのAさんよ。」
速い鼓動が聞こえる胸に額を当てて、
自分の心をゆっくり落ち着ける。
山下に服を切られた時、
怖いというよりも先に米屋の顔が脳裏をよぎった。
「Aさん、ちょっと自惚れてもいいですか？」
「大いに自惚れたら？」
「はあああああ、まじ何なんすか？
可愛すぎやしませんか？」
アタシの肩に頭を乗せる米屋に視線を移すと耳しか見えなかったが、
その耳が真っ赤に染まっていたので、
これはこれでアリかななんて思う。
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髑髏(プロフ) - 凄く好きです！！推しの辻ちゃんの小説って少ないのでありがとうございます！！ (2021年5月3日 9時) (
レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もなきもの
x他1人 | 作成日時：2021年5月2日 23時
