女帝［ワールドトリガー］ (ページ27)

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「そんな怖い顔しないでください。

一緒に気持ちよくなりましょう？」

「あんたなんかと気持ちよくなれるわけないでしょ？」

「やってみないとわかりませんよ。」

気持ち悪い

自分より大きな手が肩に乗る。

米屋の手は安心させてくれる優しい手だったのに、

こいつの手からは恐怖しか感じない。

「先輩の美しい体を見せてくださいよ。」

ポケットから出てきたのは、アタシのハサミ。

「やっぱり先輩の服を切り刻むなら、

先輩のハサミの方がムード的にいいでしょう？」

「バッカじゃないの？」

手を振り上げて反抗しようとすると、

その手は易々と捕まえられ、チョキチョキとゆっくり服が切られていく。

「やめなさい。」

「･･････。」

「やめなさいと言っているの！！」

「ちょっと黙っててくれません？

手元狂うとダメなんで。」

服から離れたハサミが喉元の方に向く。

正気の沙汰ではない目に喉の奥がひゅっと鳴った。

それを見て満足した男は、ハサミを服に戻した。

「やっぱり綺麗ですね。

じゃあ、これも、」

上を覆うものが最後の一枚になった。

我慢していた涙が頬を一筋流れた時、

バコンッッ！！！！

ゴフッという音ともに目の前の男が吹っ飛び、

同時に暖かい温もりに包まれた。

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