今日:1 hit、昨日:25 hit、合計:63,739 hit
小｜中｜大
3 ページ3
.
「新ちゃん。」
「Aさん。」
アタシたちきょうだいが廊下で出会っただけで、
周囲の人間はかなり色めき立つ。
「ネクタイ曲がってるわよ。」
「Aさんこそ、唇乾燥してます。」
ポケットからアタシが愛用しているリップを取り出した新之助は、
慣れた手つきで顎に手を添えリップを塗ってくれる。
「ふふ、ありがと。」
お礼にネクタイを綺麗に結び直してあげれば、
シンデレラもビックリな王子様が出来上がった。
「やだやだやだ！！A様よ！！」
「今日も新之助くんとの絡みが最高に美しい......。」
「女の子に慣れていない新之助くんが、
お姉様にだけ距離が近いところも推せる。」
はぁぁ、と感嘆の吐息が聞こえてくる。
アタシと新之助が出会うだけで、
そこにはどのプリンセスも超えられないお伽話の世界に変わってしまうのだ。
大好きな新之助が、
アタシ以外の女の子には近づけない。
そんな素晴らしいオプションまでついたこの子は、
世界にたった一人のアタシだけの王子様。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
髑髏(プロフ) - 凄く好きです！！推しの辻ちゃんの小説って少ないのでありがとうございます！！ (2021年5月3日 9時) (
レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名もなきもの
x他1人 | 作成日時：2021年5月2日 23時
