女帝［ワールドトリガー］ (ページ15)

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「あれー？Aさんじゃないっすか？」

「どうしたんですか？」

体育祭の準備が進んでいるある日

応援合戦の構成もあらかた決まり、

そろそろ学ランの交渉をと思い本部のラウンジで普通校組を物色していた。

「米屋に出水、ちょうどいいところに。

あなたたち身長はいくつ？」

「俺は175ですけど、？」

「俺もです。」

アタシの身長が164cm

183cmの当真より低いこの子たちの学ランならそこまで袖もあまらなさそう。

「丁度いいわ。

体育祭で応援合戦に出るんだけど、学ラン貸してもらいたくて。」

「「それなら俺のどうぞ！！！」」

「いや、1着でいいんだけど･･･。」

バチバチッと2人の間に火花が飛び散る。

そこまでアタシに学ラン貸したいか。

「「じゃんけんだ！！」」

仲良しかよ、コイツら。

最初はグー！と始まったじゃんけんは長い間死闘を繰り返し、

そして15分経ってやっと決着がついた。

「じゃあ前日に本部に持ってきてくれる？

米屋。」

「任せてください！！」

目をキラキラさせて返事をする米屋はなんともまあ可愛い。

隣でものすごく落ち込んでいる出水も可愛いけど。

ありがとね、と2人の頭を撫でてその場から立ち去った。

「「Aさん、やべぇ。」」

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