女帝［ワールドトリガー］ (ページ14)

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「ああ、それならAさんが応援団すると思って俺も手挙げときました。」

「さすがアタシの可愛い可愛い新之助。

一緒に応援団頑張りましょうね。

アタシ応援団長にも立候補したし。」

学校終わり

二宮隊の作戦室にお邪魔すると、任務前の新之助が出迎えてくれた。

もうトリオン体に換装しているらしく、

スーツ姿の新之助は何回見ても鼻血ものだ。

「学ランはどうするんですか？」

「普通校組に借りるわ。」

「･･･そうですか。」

納得のいかなさそうな間に笑みが溢れる。

「だって新之助は学ラン持ってないでしょ？」

「･･･わかってます。」

「ふふふ、かーわい。」

やめてください、とほのかに顔を赤らめる新之助は、

本当にこの世の人間なのかと疑いたくなるほど可愛い。

やばい可愛い。

まじで可愛い。

「あのさー、弟の作戦室でいちゃつくのやめてくれなーい？」

「あら犬飼くん、いたの？」

「ずっと前からね！！」

はあ、とため息をついた犬飼くんは静かに奥の部屋を指さした。

そちらを見ると、艶々の金髪が覗いている。

「ひゃみちゃんもいつ出てこようかずっとタイミング伺ってたみたいだし。」

「そんな出てきてくれていいのに。

アタシ亜季ともベタベタしたいわ。」

「うちのひゃみちゃんに何する気！？」

「犬飼くん気持ち悪いわよ。」

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