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【 トリオン体活動限界
「･･･弱い。」
「Aちゃんが強すぎるんやって。」
小さなベッドのあるブースに入ってきた垂れ目イケメンに、
Aは少し顔を顰めた。
「なんで、ここにいるの、隠岐。」
「そんな嫌そうな顔しやんとってや。
ちょっと外から見えただけやん。」
「A、関西弁苦手。」
「なんで？」
「イコさんの顔が怖い。」
「めっちゃ風評被害。」
パソコンをいじって先ほど行った個人ランク戦の
部隊に所属していないAはどれほどポイントを稼いでも、
A級に上がることはできない。
なのに彼女は定期的に個人ランク戦にやってきては、
さまざまな隊員からポイントを搾取している。
「なに見てるん？」
「さっきの人、あんまり集中してなかった。」
「(絶対原因これやん。)」
隠岐は目線がやけに下に下がっている対戦相手の男に、
怖い顔をしたAの兄を脳裏に浮かべた。
最近身長が伸びている彼女は、
他の部分も著しく成長しており、男の目が気になると仁礼が嘆いていたのを思い出した。
「Aちゃん、そろそろトリオン体の衣装変えてみたら？」
「えー、なんで？」
「だってそれB級上がった時からのデザインやろ？
Aちゃんももう高2やん。」
「確かに。
これ中学生の時から使ってるし。」
ミニスカートに白のミリタリージャケットは、
影浦と色違いでかなり気に入ってる。
「どんなのにしよかな。」
「うちの隊服にする？」
「イコさんとお揃いは嫌かな。」
「イコさん泣くで。」
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ミア(プロフ) - 最後まで読まさせていただきました、とても面白かったです…！私もカゲさんみたいなお兄ちゃん欲しい。 (2021年4月27日 20時) (
レス) id: a54375d2e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もなきもの
x他1人 | 作成日時：2021年4月17日 0時
