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ナンパ × 伊達の鉄壁女子 ページ4

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付き合ってから早4ヶ月

ブラックで有名なバレー部に所属している彼氏とまともなデートに一度もいけていないのが最近の悩みです。

それでも少ないオフをなんとか勝ち取ってくれた彼氏が、

映画に行こうと誘ってくれました。


「あんたでも服とか悩むの?

ウケる。」

と、全然面白くないことでツボっていた鈴本に手伝ってもらって、

なんとか服を用意したデート前日は緊張で睡眠どころではなかった。


そして迎えたデート当日

ソワソワしながら15分前に待ち合わせ場所に着くと、

慌てて鏡を取り出して自分の姿を顧みた。


「(大丈夫、なはず・・・!)」


ふー、と大きくため息をつく。

そしてポンポンと叩かれた肩に笑顔で振り向いた。


「けん、」

「オネエサンひまー?」

「お茶でもどう?」


金髪に茶髪にグレーアッシュ

ピアスは耳だったり鼻だったりについている明らかなチャラい人たち


「待ち合わせですので。」

「女の子?

だったらその子も一緒に行こうよ!」

「男の子です。」


早くどっか行ってくれ

そう願いを込めて顔をその人たちからそらしたのに、

意図を全く汲み取ってくれずこちら側に回り込んできた。


「つれないこと言わずにさー。」

「ほら、俺たちの奢りだから。」

「いや、だから・・・!!」


グッと腕を掴まれて思わず眉間に皺が寄る。

気持ち悪い。

思いっきり振っても取れない手に顔が歪む。


「楽しそうですね、オニーサン。」


私の鉄壁が現れた。


「堅治!」



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作者名:名もなきもの x他1人 | 作成日時:2021年3月14日 22時

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