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「どうでした？」
「ブチギレ案件。」
「でしょうね。」
自分の将来をなんだと思っているんだ！！
と言われた。
真剣に悩んだ結果なんですけど･･･とヒートアップしきった先生を前には言えなかった。
「先生はあたしがここで有名私立とか国公立大学の名前を書いて、
お前ならいける。
がんばれ！
っていう流れだと思ってたんだろうけど、
いい大学出て、大企業に就職することが一概に成功とはいえないと思うんだよね。
本当の成功ってその人が成功だと思えば成功なんじゃないの？
ってあたしは思うな。」
そもそも成功ってなんなんだろう。
人生において成功失敗の判別むずかしいのに、
先生はなにを躍起になっているのだろうか。
「俺は先輩がやりたいと思うことならなんでもいいと思います。」
ピタッと止まった足はあたしの方に向いていて、
藍色の瞳が真っ直ぐ射止めてくる。
「そうだね。」
「はい。
だから、花買いに行かせてくださいね。」
「ふふ、サービスしますよ。
お客さん。」
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作者名：名もなきもの
| 作成日時：2021年3月14日 17時
