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「お父さん。」
「Aか。」
久しぶりに会ったお父さんはかなり痩せていた
それでも威厳は衰えておらず、
わたしを見る目は相変わらず鋭い
「この愚か者め。
あんな底辺高校なんかに進学しやがって。
私の顔に泥を塗るつもりか。」
予想していた言葉
本当に変わらない父親に思わず笑いそうになった
「はい。」
「貴様ッ！！」
「ですが、ひとつ訂正してください。
あの高校は決して底辺高校などではありません。
わたしの自慢の仲間が日々あそこで学び、成長しています。
あそこにいる人はみな、あなたより優れた人間です。」
血の気の少なかった青白い顔が、
怒りでみるみる赤くなっていく
ふん、性格ブスめ
わたしのともだちを愚弄するでない
「忍田！！」
「はい。」
「おまえだな！！
私の娘をこのように育てたのは！！」
「おっしゃる意味が理解できません。」
「おまえがAを傲慢な娘に仕立て上げたのだなと言ってるのだ！！」
怒りの矛先が向いた本部長は、
一歩前に進み真っ直ぐ父親を見つめた
「Aは決して傲慢な子ではありません。
常に他人を慮り、
他人のために心を痛めることができる素晴らしい子です。
うちの隊員を悪く言うのはやめてもらってもよろしいですか？」
「ふざけたことを抜かすな！
この場でボーダーとの契約を切ってもいいのだぞ！」
「ボーダーとの解約をご希望ですか？
では、この場に営業部長を呼びましょうか？」
え、待って
本部長
どこまで行っても契約切っても大丈夫ですよ、スタイル面白すぎるんだけど
なぞの余裕過ぎて、
うちの父親も若干焦ってるし
「それではその話はまた後日。
我々は失礼します。」
「じゃあお父さん、お元気で。」
悔しそうに唇を噛む父親に、
すっきりとした気持ちで病室を出た
.
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ぱいなぽー(プロフ) - めちゃくちゃ作者さんの読みやすくて面白いので全シリーズ読んでしまいました！！！！この作品の最後のなんてねっていう部分も考察をしてしまいました！！これからも楽しみにしてます！！素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2021年3月6日 3時) (
レス) id: 9956b38531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もなきもの
| 作成日時：2021年3月3日 8時
