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「っんとに、可愛くねーな！！」
「･･････。」
前の席の葉山とかいうこの男
わたしはこの男が嫌いだ
デリカシーがなく、
口が悪いのをカッコいいと思ってるらしい
それにわたしの勘違いじゃなかったら、
たぶんこの男はわたしに気がある
あー、はやく席替えしてほしー
「聞いてんのかよ！」
「あー、はいはい。
なんだっけ。
飼ってた蛇を食べたんだっけ？」
「そんな怖えことしねぇっつうの！！」
そもそもわたしは声が大きい人が好きじゃない
威嚇されてる気分になる
ここに菊地原がいてみろ
おまえなんかスコーピオンで一刺しだぞ
「なぁ、岸本。
実はおまえ、俺のこと･･･、」
「岸本。」
「あ、三輪。」
今、葉山はとてつもなく恐ろしいことを言おうとした
え、なになになになに
おまえ、俺のことって
怖すぎて震えるんだけど
三輪が来てくれたことに心の底からホッとしてる
わたしの後ろに立った三輪を首を後ろに折って見上げる
「･･････。」
「え、なに？」
しばらく無言でわたしを見つめていた三輪が、
急にわたしに手を伸ばした
「熱。」
「は？」
「体調悪いのか？」
「そんなにだよ。
ちょっと頭痛がするだけ。
家出る前も37度2分しかなかったし。」
「それはちょっととはいわない。
保健室行くぞ。」
すごい力でわたしを引っ張り上げた三輪に逆らわず、
前の席でポカンとこちらをみている葉山に手を振った
「ばいばーい、おバカさん。」
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ぱいなぽー(プロフ) - めちゃくちゃ作者さんの読みやすくて面白いので全シリーズ読んでしまいました！！！！この作品の最後のなんてねっていう部分も考察をしてしまいました！！これからも楽しみにしてます！！素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2021年3月6日 3時) (
レス) id: 9956b38531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もなきもの
| 作成日時：2021年3月3日 8時
