めらちゃん先輩【ワールドトリガー】 (ページ16)

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「あーあ、小南のせいで遅くなったじゃん。」

「あ、あたしのせいじゃ！！」

「いや、小南先輩を学校まで迎えに行ってたせいですね。」

「そうだな。」

かなりのスピードで進むオープンカー

そこにはボーダー最強と謳われる部隊の面々が乗っていた

「今回の作戦は？」

「いつもと同じだ。

小南が暴れて俺たちがフォローする。」

「「了解。」」

「オッケー！！」

トリガーを起動した小南を見習いAもポケットからトリガーを出した

「A、お前は今回攻撃手でやってくれ。」

「新型バッタバタなぎ倒すんですね。

了解でっす！」

最近の任務では狙撃手として活動することが多かった

対近界民で攻撃手として攻撃するのは久しぶりだった

「必要なら黒トリガー使ってもいいということだ。

ただ、お前のは連携が難しい上にトリオンの消耗が激しい。

それに黒トリガーになったら緊急脱出(ベイルアウト)も難しい。

使う場面は迅の許可が出てからだ。」

「最終局面だけってこと？」

「あぁ。」

そっとそれの所在を確認する

無機質な冷たさに無意識に安堵した

たしかに兄はここにいる

兄はかならず自分のピンチに助けてくれる

Aはその安心感とともにいつも戦っていた

「小南、いっぱい切ろうね、新型。」

「あったりまえじゃん！

あたしとAのコンビに倒されるなんて新型が可哀想だわ！！」

「あ、でも私小南と戦うの久しぶりだから連携とか忘れちゃった。」

「え、嘘！？」

「うん、嘘。」

「ちょっとめら！！？」

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