落ちた先に、出会い、愛［ハイキュー!!］

Fourth Contact ページ13

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「なぁ、おねがい！」

「だめです！！

いやです！！」

「お願い！

俺ら本当に困ってるんだわ。」


人気のない廊下の踊り場

放課後図書館に寄ってから帰ろうとすると、

柄の悪い男の人たちに囲まれた。

どうやらお金がいるらしい。


「し、知らない人にお金は貸せません！」

「まぁ、普通そうだよな。」


あんがいあっさり引き下がった人たちにホッとする。

が、


「でも、俺ら月島のともだちなんだよ。」

「つ、月島先輩の！？」

「そうそう。

中学からのともだちで俺らと仲良くなったら月島とももっと仲良くできるんじゃね？」

「そ、それは魅力的過ぎます･･･！！」

「だろ？

だから金貸してくんね？

ほんのちょっとでいいから。」


長い髪を金髪に染め上げたステレオタイプのヤンキーが、

我が高校にもいることに驚きだが、

それ以上にそんな方々と月島先輩がおともだちという事実にもっと驚きだ。


でもそっか、

髪の毛の色似てるもんね。


「でも、それとこれとは話が違います！」

「あ？」

「月島先輩と仲良くなりたかったら自分からいきます！

あなたたちのようにともだちの名前を使ってお金を巻き上げていく人たちとは仲良くなりたくありません！」

「あ？」

「ヒィィイ！！」


すごみのある声に思わず足がすくむ。

さすがステレオヤンキーさんたち

圧が尋常ない！！


「交渉で無理なら力尽くでってことかな？」

「いえ、力尽くでも嫌です！」

「お嬢さん気弱そうに見えて結構豪胆だね。」

「豪胆はそっちでしょ！？」


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