面 倒 事 ページ11
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自分を棚に上げるつもりはないが、
それでも女、という生き物は面倒くさいと思う。
「桐谷って調子乗ってるよね！」
「え、わかる！」
「アタシボーダー入ってますよ感強いよねー！！」
なんだ、アタシボーダー入ってますよ感って。
「男取っ替え引っ替えしてる割にはよく見たら可愛くないし！」
「それな！
この前も振られたんでしょ？」
きゃはは、と下品な笑い声が廊下まで響く。
明日提出の課題ノートを学校に忘れたので取りに来てみればこのザマだ。
別に特別仲の良い子たちではない。
移動教室は一緒に行くくらいだ。
というか、アタシはボーダー関係者以外で友だちと呼べる存在はいない。
もし、だれか捻り出せ、と言われたら、
今薄いドアを隔てた向こうでアタシの悪口を言っている彼女たちくらいだろう。
ムカつくので入ってやろうかと思ったけど、
そんな気力も勇気もなく、諦めて学校を出た。
「あんた、なんでそんなに落ち込んでんの。」
隊室でぼーっとアニメを見る。
2年前に一期が終了したそのアニメは、
原作コミックが佳境を迎えており二期もなかなかの力の入れ具合だ。
「･･･落ち込んでません。」
「あんたが落ち込んでるときは、ソファーの上であぐらかくのよ。」
視線を自分の膝あたりに落とす。
三角座りしているつもりだったのに、
短いスカートで絶対するべきではない体勢になっていた。
「今からコンビニ行くけど、なにかいるものある？」
「一緒にいく。」
アイスでも食べよう。
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ラピス(プロフ) - 初コメ失礼します。端的に言うと、カゲさんイケメンかよ…！応援します！ (2021年2月14日 18時) (
レス) id: 2aba3889f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - アニメも再開してワートリ熱が再度温まってきたところにドスっと刺さりました。陰ながら応援しています！ (2021年2月12日 22時) (レス) id: 20ed7c05bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もなきもの
| 作成日時：2021年2月11日 21時
