伊達の鉄壁女子［ハイキュー!!］

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「あれ？茂庭さんは？」

委員会で指定された教室で適当に席に座っていると、

なにやら大きい人が近寄ってきた。

「茂庭くんなら部活でこっちにはこないけど、」

「あー、なんか言ってたな。」

そう頷きながらナチュラルに隣に座ってくるこの人。

だれ？


「あの、どちら様？」

「バレー部2年の二口です。」

「あぁ、茂庭くんの、」

悩みの種、というのは飲み込んだ。

たしかにちょっとやんちゃそうな見た目だ。


「よろしくお願いします、瀬尾センパイ。」

「なんで私のこと？」

「有名ですよ、3年C組の瀬尾センパイ。

めちゃくちゃ美人でえろいって。」

「あと、軽そう、でしょ？」

配られたプリントに目を通す。

こんなことで集めるな、と言いたい内容にため息が溢れる。

早く教室戻ってごはん食べたい。


「センパイは軽いんですか？」

「年齢＝彼氏いない歴くらいには重い。」

「まっじすか？」

「まっじす。」

絶対この子より軽くない。


「揃ってるかー？」

「3年C組茂庭欠席です。」

「はいよー。」

「二口ちゃんと来てるかー？」

「いますよ！」

「まじか。

俺、放送する気満々だったんだけど。」

「失礼っすねー。」


ケラケラ笑いながら答えるこの子は、どうやらコミュニケーション能力が高そうだ。



「じゃあサクッと終わらせるぞ。

まず、委員長、副委員長を決める。」

委員長、副委員長は隣のクラスの野内さんと原さんが挙手してくれてすぐ決まった。

次に朝と放課後にやる花の水やり当番を決めるらしい。

15人いるので、3人組で日替わりにするらしい。

「先輩、何曜日にするんですか？」

「金曜日。」

「じゃあ俺も金曜日にしよー。」

二口くんはちかくに座っていた後輩にも言っ(脅し)て金曜日にさせていた。



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