・ ページ21
「てか、わかっててなんで知らないフリしてたの?」
「鈍感な女子ってモテるじゃん。」
「俺頭悪い子嫌い。」
「早めにいって良かった!!」
バイト先から徒歩2分
一瞬の帰り道を時間をかけて歩く。
それでも話せることなんか限られているから少しだけ寄り道する。
家の前の公園に。
昼間は小学生の溜まり場になっているそこも、夜遅くじゃ人気がなくてどことなく寂しい。
「国見くん、これから毎回パーカーできてよ。
私細身の人がパーカー着てるの好きなんだ。」
「なんで俺がお前のタイプに合わせないといけないんだよ。」
「ケチ。」
昔は一生懸命漕いだブランコも、
今は簡単に足を擦ってしまう。
そこに座って内容のない話をする。
「今日来てた人たちはチームメイト?」
「そう、同級生1人と先輩4人。
角出たところで捕まった。」
「楽しそうな人たちだね。」
「五月蝿い人たちだけどね、
まぁ、」
.
尊敬は、してるかな。
.
誰に言うでもなく、
自分に言っているように呟いたその顔がひどく穏やかだった。
「いいなぁ。」
「なにが?」
「そんな風に思える人たちがいて。」
中学高校と帰宅部で先輩という存在とあまり関わる機会はなかった。
委員会で一緒になる先輩たちにはどう仕事をなすりつけるかしか考えてなかったし。
「佐羽にはそんな人いらなくない?」
「な、なんでそんなひどいこと、」
「俺じゃダメ?」
.
92人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kana(プロフ) - 完結おめでとうございます!( *˙˙*)最初の方はキュンキュン,最後の方はキュンキュン&ニヤニヤしながら読んでいました!(*´-`*)新作できたら絶対に読ませていただきます!(^^)これからも応援しています!^^* (2021年1月26日 0時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:名も無き者 | 作成日時:2021年1月22日 21時