モンブラン ページ18
「いらっしゃいませー。」
国見くんの名前を知ってから1ヶ月が経った。
あれからちょっとだけ変わったことができた。
「国見くん!」
「生塩キャラメルひとつ下さい。」
「250円です。」
いつもの会話
だけど可愛いパステルピンクの袋を渡すときに増えたこともある。
「今日何時まで?」
「ラストまで。」
「わかった。」
ポケットに手を突っ込んでお店から出て行く姿を見て口角が上がる。
「なになにー?
とうとう付き合ったの?」
「違いますよ!」
「ふつーさ、付き合ってもないのに迎えに来てくたりする?」
「なんかランニングの時間を合わせてるらしいです。」
名前を知ったあの日からほぼ毎回迎えにきてくれるけど、
さすがに申し訳なくて前に一度来なくていいといったことがある。
「あー、ランニングコースの途中だから気にしないでいい。」
そう一蹴されて終わった。
「そんなもんなんかねー。」
「そんなもんなんすよー。」
なんてふたりで笑っていると、さっき出ていったばかりの国見くんがまた戻ってきた。
なにやらたくさん連れて。
「へー、ここが国見ちゃん行きつけの。」
「メルヘンだな。」
「お前ら、あんま騒ぐなよ。」
みんな同じ制服を着ているから国見くんのおともだちか。
本人すごく不服そうな顔してるけど。
「なんか、ごめん。」
「楽しそうな人たちだね。
イートインもできるからよければどうぞ。」
「・・・・・・うん。」
お好きな席どうぞ、
そう声をかけると揃ってありがとうございます、と聞こえてきた。
本来ならカウンターで注文を取ってから席へ案内するんだけど、人数が多いので今回だけ特別に先に案内する。
「私、お冷出してきます!」
「よろ。」
.
92人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kana(プロフ) - 完結おめでとうございます!( *˙˙*)最初の方はキュンキュン,最後の方はキュンキュン&ニヤニヤしながら読んでいました!(*´-`*)新作できたら絶対に読ませていただきます!(^^)これからも応援しています!^^* (2021年1月26日 0時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:名も無き者 | 作成日時:2021年1月22日 21時