アイドリッシュセブンのメンバーです！【男主】 (ページ22)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:8,920 hit

21 ページ22

僕たちはあれから、路上ライブを主に活動をしていたが
ネットでIDOLiSH7のことを知ってくれる人が増えてきて、

僕たちは初めて音楽番組に出演することになった。
そして今回の番組にはTRIGGERさんも出演するらしい

一織「今回のライブはTRIGGERも出演するんですね。埋もれないようにしなければいけません。」

三月「TRIGGER人気すごいもんなぁ」

大和「楽屋挨拶行くか？」

壮五「緊張します…」

みんなはTRIGGERさんの話で持ちきりだ。
今、超人気のアイドル TRIGGER。
そんな方達と同じ舞台に立つんだ。みんな思う事があるのだろう。

ただ僕が不安に思うのは一つだけ。
楽屋挨拶。

この業界に関わらず、礼儀は大切だと充分わかっている。

でも、僕が上手く喋れないせいでIDOLi SH7のイメージが落ちてしまうのが怖い。

そのせいで心臓のドキドキと手の震えが止まらない…

大和「マネージャーはいないけど、俺たちだけでも挨拶できるようにならねぇといけないし、今から行くか」

陸「ドキドキするなぁ…！」

A(行かないと……)

大和「A…大丈夫だ。失敗なんて恐れなくて良い、手震えてるだろ？ガラじゃないけどお兄さんの手、握ってな」

18歳にもなって、メンバーで年上の人と手を繋ぐなんて、普通じゃ嫌なんだろうけど、少しでも安心したいから

僕は大和さんの手をとった。

大和side

俺たちは今日初めて音楽番組に出演する。

楽屋ではメンバーが各々、番組に関する意気込みや
一緒に出演する TRIGGERの話で盛り上がっていた。

でも、さっきからAの様子がおかしい。

Aはみんなに話をしたあとから、少しずつだけどコミュニケーションを取ってくれるようになった。

でも今は背筋をピンと伸ばして、自分の手を片方の手で包むように手を組んで座っている。
メイクをしているから、パッと見ではわからないが心なしか顔色も悪い。

でも、この業界は礼儀が1番だまずは楽屋挨拶に行こう。

大和「マネージャーはいないけど、俺たちだけでも挨拶できるようにならねぇといけないし、今から行くか」

そう声を全員にかけたが、Aがなかなか動かない様子。

そうか、挨拶で初対面だから1人ずつ自己紹介ぐらいはしなければならない。
その事を不安に思っているのだろう。

大和「A…大丈夫だ。失敗なんて恐れなくて良い、手震えてるだろ？ガラじゃないけどお兄さんの手、握ってな」

そうして、Aは俺の手を握ったまま自分たちの楽屋を出た。