【歌い手】男装海賊少女は青を望む

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ぐるたみんの指導はキツいものであった




それでもそらるは生きるため、いつか夢を叶えるために必死に食らいつく




もうすでにそらるがグミル船に乗ってから一年が過ぎていた




そんなある日、そらるは船長に呼び出される




そらる「お呼びでしょうか」




船長「そらる、お前には戦闘員になってもらう」




そらる「っ、はぃ……」




船長「戦闘員になったからには殺すことを躊躇うなよ」




そらる「……承知しました」




夢のために今は




殺すしかない




そらるは9歳で初めて人を殺した









「う"おおああっ！！！」




そらる「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……」




ﾊﾞﾀｯ




また一人、殺した




そらるが12歳になる頃




そらるは一人でも大人を殺せるようになっていた




もう合計で何人殺したかなんて分からないくらいに




しかし、殺すことに躊躇いを覚えなくなったわけでも、何も思わなくなったわけでもない




逆にそらるの心は誰かを殺す度に痛んでいっていた




そらる「くそっ……」




夢に近づくどころか、離れていってるじゃないか




悔しくて悔しくて、殺しをした日の夜は布団に丸まって声を押し殺して泣くのが当たり前になった









ある日、町の調査をしていたそらるの耳にある海賊の噂が耳に入る




なんでも、殺しをしない義賊の海賊がいるのだとか




その噂話をしていた女にそらるはその海賊について聞いた




分かったのはSing船という船で、ログムという船長がいて、人々を殺す海賊たちを成敗している海賊なのだとか




そらるはその海賊と会いたかった




でも、会えるわけがない




もしかしたら、グミル船を倒しに来てくれるかも、何て思ったりはしたけど

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