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前甲板について一番最初に目に入ったのは、不自然に空いた空間で倒れているそらるさんと、そらるさんに覆い被さっている男だった
『っ、そらるさんから離れろっ!!!』
男に走っていき短剣を降り下ろした
しかし男はそれを軽々と避けて離れていく
『チッ……そらるさん、そらるさんしっかり!!!』
武器を置いてそらるさんの方をつかみ揺すった
目を瞑っているそらるさんはぐったりとしていて、なぜか涙のあとが残っていた
心臓の辺りに耳をつければトクトクトクと一定の早さで音はなっていて生きているとわかる
『よ、よかった……』
?「……あれ、A?」
『っえ……』
ドクリと心臓が嫌な音をたてる
この声って……
顔をあげちゃダメだ
返事をしちゃダメだ
それなのに動いてしまうのはきっと、囚われているから
ゆっくりと顔をあげた先にいたのは、さっきそらるさんに覆い被さっていた男
横からは見えなかったけど今ははっきりと見える
『ぐるたみん……様』
見つかった
ぐるたみん「こんなところにいたのか!あのあと随分探したんだよ!!」
『え……と……』
ぐらぐらと視界が揺れる
彼はゆっくりと近づいてくる
そんなとき
バンッ!!
銃の鳴る音がして、俺と彼の間に銃弾の穴が開いた
志麻「A!!何ボサッとしてんのや!!」
『っあ、志麻!』
ぐるたみん「チッ、邪魔が入ったな……。まあ当初の目的は達成したし、帰るとするか。全員撤収!!」
彼は軽い足取りでグミル船へと戻る
俺はそらるさんを抱き起こし撤収していく敵を見ていた
と、一人がヒュンッとグミル船から飛んできた
咄嗟に銃を構える
そいつは俺の前に降り立つとニコリと笑う
その顔は見たことがある顔で
『お前、Eveか』
Eve「お、覚えていてくれました?……船長から貴方に」
何やら渡されたのは小さな紙
『……なんだこれは』
Eve「さあ?でも、一人で見た方がいいと思いますよ?」
灯油「A!!」
灯油さんが俺を呼ぶ声が聞こえた
するとEveは身を翻してグミル船へと戻っていく
こうして、今回の戦いは幕を閉じたのだった
ユゾによれば目的はそらるさんだと
ということは、今そらるさんがこんな状態なのも……
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山犬 - cacaoさん» 君に影響されまくってるんだよ((( (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 紅葉狩りさん» 多分初めましてですかね?頑張ります!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 優@坂田家さん» マジか……じゃあ私に身長おくれな((小四!?……まあ結構長く続いてるからね〜がんばる!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - おかき(狼好き)さん» 塾頑張れっ!ありがとうっ!!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - ココアさん» ああああああありがととととととととととと!!!!!!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山犬 | 作成日時:2019年11月17日 11時