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『なっ……!?どういうことだ!!』
ユゾ「そのまんまの意味だよ。最初このことを教えられたときは俺も躊躇ったさ。なんで殺すのではなく堕とすのかってな。でも理由を聞いて納得した」
『理由……?』
さげすむような目を俺に向けるユゾ
殺気が俺を襲う
足が動いたのを感じて上に飛んで蹴りを回避した
そのまま離れればユゾは爪を噛みながら大剣を振り回す
ユゾ「そらるは、船長にふさわしくない」
『は?』
ピキッとヒビが入るような音がする
ユゾ「あいつは弱い。弱くて、船長としても役目も果たせず、しまいにはこれだぞ?船員を危険な目にあわせてる。これで誰かが死ねばそれは全部そらるのせいだ」
『っ……お前……!!』
ユゾ「お前もそう思うだろ?そらるが船長じゃなきゃよかったって。あいつが弱くなけりゃよかったのにって」
『黙ってりゃ言いたいこと言いやがって……っ!』ボソッ
ユゾ「可哀想に。だって今こうやって、俺に殺されそうになってるんだからなっ!!!」
ブチッ!!!
『何知ったような口聞いてやがる!!!』
その瞬間世界が止まったような
空気が消えたようなそんな気さえした
グッと足を踏ん張り体制を低くする
自分でも気づかないうちに俺は、ユゾの後ろにまわっていた
そして銃口をユゾのふくらはぎに向けて一発
『はあ"っ!!!』
ユゾ「なっ……づあああっ!!!」
倒れ込んだところでユゾの利き腕であろう右腕の肩の関節を外す
そして反対の肩を短剣で刺した
倒れたユゾの背中に乗り、短剣を指し続ける
『お前に、お前に何がわかる!?“そらるは船長にふさわしくない”……?ふざけんじゃねぇ!!……俺はそらるさんのことあんまり知らない。けどな!あんなに優しくて、船員を思いやってくれる船長は、あの人以外知らない!!少なくとも、お前らよりはあの人のことを知ってる!!』
グヂュグヂュと変な音を立てながら短剣が肩に食い込んでいく
ユゾ「づ……あ"……っ!!」
『何も知らないお前らが、あの人をとぼすなっ!!!!』
一気に短剣を引き抜く
そして首に短剣を向ける
殺す、殺す、殺してやる……!!
そんなとき、短剣の血が目に入る
その瞬間に理性が戻ってきた
『っ!!』
短剣を離し、背中から下りて鳩尾を蹴って気絶させる
倒れたユゾを一瞥して、服の裾で短剣に付いた血を拭ってから甲板の方へと向かった
ゆとり「……A……」
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山犬 - cacaoさん» 君に影響されまくってるんだよ((( (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 紅葉狩りさん» 多分初めましてですかね?頑張ります!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 優@坂田家さん» マジか……じゃあ私に身長おくれな((小四!?……まあ結構長く続いてるからね〜がんばる!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - おかき(狼好き)さん» 塾頑張れっ!ありがとうっ!!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - ココアさん» ああああああありがととととととととととと!!!!!!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山犬 | 作成日時:2019年11月17日 11時