【歌い手】男装海賊少女は青を望む

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あるふぁ「“嫌な噂”……？」




俺の隣に座って手紙を覗き込んでいたあるふぁが首をかしげる




確かに“嫌な噂”って何だろう……




俺に関わることなのか、Sing船に関わることなのか、はたまたもっと違うことか




……でも、セン子から言ってきたってことは本当のことなんだろう









『……とりあえず、そらるさんには少し言っておいた方が言いかもな』




あるふぁ「そうだね」




調査もした方がいいのかもしれない




けど聞き回っても、それを相手に気づかれてしまったら意味がない




いつも以上に慎重にやらないと




『ぁ、そうだ。センラの怪我はどうなんだ？』




あるふぁは立ち上がり、机に置いていたカルテを取り出して指でなぞった




あるふぁ「うんと……内出血とか火傷とかいろいろあるけど大きな怪我はないから、センラ君の治癒力なら1〜2週間ぐらいで完治近くまではいけるかも」




『そっか。ならよかった』




あるふぁ「さーて、次は君の番だよ。はい、服脱いで〜」




腕を上に伸ばして脱ぐジェスチャーをするあるふぁは可愛かったです




ほんとこの船可愛い子ばっかりで日々が癒しです←




いやー天国←




あるふぁ「……そういうのはみんなの前で言わない方がいいよ」




『え、聞こえてた？』




あるふぁ「おん」




『いやんなんかデジャヴ』←




俺が服を脱いでいる間、あるふぁは廊下に面した窓を閉めて扉の外側に「取り込み中」の札を掛けに行った




俺が服を脱いでいる間に誰かが入ってきてばれないようにという彼女の配慮だ




あるふぁはきっと、いいお嫁さんになるね




結婚式呼んでもらお←




友人代表挨拶とかであるふぁの黒歴史を広めてやる←




……まぁ、それまでここにいれるかは分からないけどな









あるふぁ「……A君……？」

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