【歌い手】男装海賊少女は白を望む

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ルクルさんの始めという声の瞬間、Aの目からラオの姿が消えた




『えっ』




しかし次の瞬間




ﾄﾞｺﾞｯ




『う"あ"っ！！』




Aは自分の腹にとてつもない衝撃をおぼえた



ラオに殴られた、と気づいた時にはAの体は宙に浮かび、後ろに飛ばされていた




ﾄﾞﾝｯ!!




Aの体は木に叩きつけられる




『あ"っ！？』




Aはそのまま下に落ちる




ﾄﾞｻｯ




まふ「A君！」




しかしAは胴体を地面につけてはいなかった




四つん這いになって体を支えている




『くっ……予想以上……』




ラオ「！これで倒れないんですか……。貴方も意外と鍛えていらっしゃるのですね」




『……まあ、な』




Aはゆっくりと立ち上がる




『っ……さーて。ここからが本番さ。元幹部の力なめるなよ……！』




ちなみに、元幹部というのはAの前の船でのことである




『楽しませてもらおうじゃないか！』




そうAが叫んだとたん、今度はその場にいた全員の視界からAの姿が消えた




そして、次にAの姿を見たときには……




ラオ「ぅあ"あ"っ！？」




ラオが地面に倒れていた




『えーもう終わりか？つまんねーの』




Aはのんきにそんなことを言っている



周りの者は呆然と、Aとラオを見ていた




まふ「A君すごい……」




そらる「仲間でよかった……」




センラ「あんなの敵にまわしたら一発で終わりですやん」




まふ「え、そらるさん！センラさん！」




まふの耳には遠いながらもそらるとセンラの声が聞こえていた




そらる「よーまふ……無事だったか……」




センラ「よかったです……」




『あ、三人ともー！勝ったぜ〜！』




……なぜかテンションの高いAであった









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ちょこっと解説
そらるさんとセンラさんはラオにやられました。

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