【歌い手】男装海賊少女は拉致られました

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なんと、昼にパーティーが始まり、今は夜の20:00！




とっくに男性陣の入浴時間は終わり女性陣の番



しかしほとんどの男が酔いつぶれているのでそらるさんから女性陣が先に入るようにとのお達しが




男は入りたいやつだけ21時から21時30分までの入浴となった




ちなみに俺はそらるさんから許可をもらったので最後に入る




女性陣は全員お風呂に




食堂には男だけ




センラはつぶれてはいないが寝た志麻を部屋に運び、うらたと坂田は部屋に戻り、そらるさんは船長室に行き、luzは酔いつぶれたやつの介護、天月は片付けでまふはそれを手伝っている




そして俺は……




『失礼』




船長室の前にいた




ｶﾞﾁｬ




そらる「来たね」




そらるさんは椅子に座っていた




『まあ、船長からの呼び出しだからな。……で、何のようだ？』




俺が聞くと、そらるさんは一枚の紙を取り出した




そらる「これ見て」




俺は近づく




それは地図だった




『これは、クワラ島？』




そらる「そう。知ってる？」




『うん。前の船で何回か立ち寄って……立ち寄ったことがある』




ああ、そうだ




あいつらとこの島の町を襲ったんだった




今日は忘れていれてたのにな




思い出してしまった




そらる「あ……でさ、この町なんだけど」




そらるさんが話題に戻してくれた




『あ、ああ』




やっぱりお前は……イケメンだ←




そらるさんはクワラ島の海側の町を指差す




そらる「なんか最近、山賊が暴れてて金目の物が盗まれてるらしいんだ」




『あらま。……で、俺に山賊をとっちめてそいつらが盗んだのを返してこいってか？』




俺がそういうとそらるさんはニヤッと俺を見て笑った




そらる「流石だね」




『ま、ね。……でもこれやって俺らにメリットがあんの？』




そらる「ああ。勿論。この島の洞窟で取れる鉱物は高く売れるらしいんだ。けど、それをとるにはこの町の町長の許可が必要でさ。こそこそとるより許可もらって堂々ともらう方が危険は少ないだろ？」




『そうだけど……それって海賊か？』




そらる「まあ今回は君の腕を確かめるためだから、あまり危険なことはしたくない。それにせっかく助けてもらったのに今度はそいつらがーなんてなったらさ、俺たち海賊だなんだじゃなくて……裏切り者、だからね」




裏切り者、か




そらる「俺は、あいつらにそんな肩書きを持たせたくない」

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