君の音 《伏黒恵》

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Aを抱えた宿儺が俺の前に来た

伏「Aに何をしたんだ、」

宿「そう怒るでない 少し眠らせただけだ」

宿儺がAを道の脇に置いて やって来た

宿「オマエの式神影を媒体にしているのか」

伏「ならなんだ」

バレた所で問題ない

宿「フム 分からんな
オマエ あの時何故逃げた」

伏「？ 」

どう言う事だ？

宿「宝の持ち腐れだな まぁいい どの道その程度では心臓は治さんぞ」

バレバレか

宿「つまらん事に命を懸けたな
この小僧に それ程の価値はないというのに」


不平等な現実のみが平等に与えられている




“ 誰かを呪う暇があったら
大切な人の事を考えていたいの ”




疑う余地もない善人だった誰よりも幸せになるべき人だった

それでも津美紀は呪われた

俺の性別も知らず“ 恵 ”なんて付けた父親は今も何処かでノウノウと生きている

因果応報は全自動ではない

悪人は法の下で初めて裁かれる

呪術師はそんな “報い” の一つだ

少しでも多くの善人が平等に享受出来るように









“ 俺は不平等に人を助ける ”







宿「いい いいぞ 命を燃やすのはこれからだったってわけだ」

宿「魅せてみろ 伏黒恵!!!」

伏「布瑠部由良由良＿ 」

……！！

伏「…俺は オマエを助けた理由に論理的思考を持ち合わせていない 危険だったとしてもオマエの様な善人が死ぬのを見たくなかった それなりに迷いはしたが結局は我儘な感情論
でも それでいいんだ
俺はヒーローじゃない呪術師なんだ
だからオマエを助けた事を1度だって後悔した事はない」


虎「…そっか 伏黒は頭が良いからな俺より色々考えてんだろオマエの真実は正しいと思うでも俺が間違ってるとも思わん あー悪い そろそろだわ
伏黒も 釘崎もAも五条先生…は心配いらねぇか
長生きいろよ」




嗚呼 また善人を助けれなかった…

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