不良もいれば呪術師もいる 3

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まぁ ここは同じ 長男長女として 一肌脱いでやるか




『ルナちゃん マナちゃん 』






ルナ「なぁに？」


マナ「？」


私は目線を合わせて聞いてみた


『ルナちゃん 足し算出来る？』



ルナ「出来る！ 学校で教えて貰ったもん！」





『そっか！

なら 1人 300円まで！』




ルナ「遠足？」



マナ「遠足？」




『確かに ((笑』



『300円まで 好きなお菓子買っておいで
Aお姉さんが買ってあげるわ』



そう言って私はお子様用の小さい買い物カゴを渡した




ルナ「やった！！！ お菓子だ！」




マナ「お菓子！！」








三「お、…おい、A
そんなん 悪ィよ」




『何？ アンタ話聞いてなかったの？
ほら、アンタも 300円まで 』



私は何か言いたげな三ツ谷にルナちゃん達と同じお子様用の小さい買い物カゴを渡し背中を押した






私は店先でルナちゃん達がどれを買おうかキャッキャ言っているのを眺めていた




そして、しばらくすると




ルナ「これ買う！」

マナ「買う！」







『お〜 選べた？』






ルナ「うん！300円」



マナ「300円！」




『偉い偉い 』




私はルナちゃんとマナちゃんの頭を撫でた



そして、ルナちゃんとマナちゃんが持っていた買い物カゴを持った

まぁ中身はと言うと 明らかに300円では収まらない程の量だった

そもそもこんな小さい子の足し算なんて当てにしていなかったから予想通りって感じだし




『三ツ谷は？選べた？』




三「お、おう」




『何これ』


三ツ谷のカゴには何も入って居なかった



『アンタ まさか！！！！


足し算出来ないの？』





三「ちげぇよ

ルナとマナの それ 300円以上いってるだろ」





『はぁ、 ((溜息』


私は思わず 七海より大きい溜息をついてしまった




『アンタ 国語も出来ないの？

私は1人(・・)300円って言ったんだけど』



三「でも、…」



『何？ 私がお金持ってなさそうに見えるの？』





三「違ぇよ！
俺 兄貴だし、 いいよ」




『兄貴って それはこの子らのでしょ
三ツ谷は私の兄貴じゃない

ってか 私の方が年上だし


兄貴だからって遠慮し続けなくていいのよ

こうやって
甘えられる人には甘えておくのも 兄貴の仕事よ』






三「…ッ ありがとうな」






『ほら、 やり直し！』



ルナ「やり直し」




マナ「やり直し」

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