元暗殺者は呪術師になります

157 ページ8

伏黒side



釘崎と 七海さん が……



前に虎杖が 死んだと告げられた時は平気そうだったが今回はは少し違う




明らかにおかしい…






『 ………前にさ

五条先生に感情を制御してるって言われたの

だから 感情を制御するのをやめたら…

なんか よく分からない感情になっちゃって…それで』










伏「………… そうか


でも 分からない感情を抱くのは
別に悪い事じゃないと思う


そもそも
感情なんて 理屈 や 理論 で説明出来るものじゃない


Aは今迄 無意識に制御していた鎖が解けて

強くなった


それは A の成長だろ






泣きたかったら 泣けばいい



辛かったら 辛いって言えばいい



今みたいに分からなくなったら 俺に言え 」








『…… 』







今にも 泣きそうな Aを俺は無意識に抱きしめていた




すると 俺の胸の中から小さく泣声が聞こえた






『……伏黒も…… 言って…』





伏「 嗚呼、 」







Aは入学して初めて会った時から


なんでも出来る奴 だった



外国語も喋れて


体術も強い


術式も直ぐに習得し


勘も鋭く


洞察力もある




なんでも出来る奴



逆に何が出来ないのか知りたいレベルに




でも そんなんじゃない





今俺の胸の中で 少し震えながら 泣声 を上げている



Aの背中は





小さく



弱々しく







その姿は

ただの 女の子













伏「 大丈夫







　 俺が 守ってやるからな 」

158→←156

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す