35.容認できない ページ37
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降谷side
まずい…Aが泣いている。
…たった今、僕は確かにこの目で見た。
沖矢昴の袖を引き、小声で何かを呟いたAの瞳が潤んでいたのを。
かつてジンの弟子だった彼女は読唇術への対抗策として絶妙にその口元を隠していた為、何を言っているかはまでは分からなかったのが悔やまれる。
これは…まずいことになった。
Aに惚れられているかもしれないというのに、急に現れたベルモットのせいで彼女を傷つけているかもしれない。
僕の腕に絡んできたベルモットとの距離感は、彼女に"付き合っている"と誤解されるには十分すぎる距離感だったからだ。
一刻も早く梓さんとは付き合ってなんかいないと、彼女の誤解を解かなければ。
例え彼女がこの梓さんがベルモットだと気付いていたとしてもだ。
ここへきて何故か事件が起きてしまったが、今は彼女の誤解を解くのが最優先事項だ。
事件も後でちゃんと解く。公安だからな。
少し離れたところで沖矢昴がAの身体を更に密着させるように引き寄せて、その手を彼女の細い腰に回したまま離さない。
…おい離れろ沖矢昴。彼女の半径50メートル以内に近づくな。
公安の力を発揮して即座に接近禁止令を発効してやりたいが生憎彼女からの被害届がないと無理だ。
偽造という手段も勿論あるが、これ以上勝手な真似をして彼女に嫌われたくはない。
この間怒らせたばかりだから。
ベルモット「あの子、あの沖矢昴とかいう大学院生に上手く取り入っているようね」
バーボン「…ええ、許せませんよね」
ベルモット「は？逆よ、逆。よくやってるじゃない。
なんでも…付き合い始めたらしいわよ。あのストーカー男と」
バーボン「…フン、どうせ付き合っているフリでしょうけど」
ベルモット「はあ？何当たり前のこと言ってるのよ。…アンタ、頭大丈夫？」
ベルモットこそ頭大丈夫か？
あんなに可愛い彼女(しかも僕のことが好き)があんな胡散臭い大学院生(しかも赤井秀一疑惑有)に手籠にされているかもしれないんだぞ！
…そんなの断じて容認できる事態ではない。
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まゆ(プロフ) - この作品ドストライクです。更新待ってます」 (1月12日 18時) (
レス) @page49 id: 808ea90ce0 (このIDを非表示/違反報告)
S4R2(プロフ) - 続きが読みたい (6月29日 10時) (レス) @page49 id: 0477d9d353 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - YUIさん» YUI様、はじめまして！大好きだなんて言っていただけてとっても嬉しいです〜♪(^^)ジンカッコいいですよね♪またどこかで出しますね！温かいコメントありがとうございます！ (5月10日 21時) (レス) id: d771ac194a (このIDを非表示/違反報告)
YUI(プロフ) - 初めまして。こちらの作品が大好きです( ^ω^ )ジンさん大好きなので、また出していただけたら嬉しいです♪これからも頑張って下さい( ^ω^ ) (5月10日 19時) (レス) id: 3877204990 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ウルさん» 嬉しいです(^^)♡笑 風邪をひいてもらった甲斐があります♡笑 (2023年5月6日 23時) (レス) id: d771ac194a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2023年4月19日 14時
