その愛で揺れる世界【d!】 (ページ10)

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明くる朝、私は城門でショッピ待ち合わせをしていた。
巡回の番だからね。憂鬱。しかも私服。ハァーッッ！(くそでか溜息)

『おっそ』

チッ、と思わず舌打ちしたら門番が震え上がっていた。
時間を確認すると3分の遅れ。いつ来るの？？帰っていいかな私(任務放棄)

「あ、Aさん。すみません、少し待ちました？」

いつもの無表情でタタっと駆け寄ってくるショッピ。

謝ってるけど反省の色が全く見えないんだよなぁ
私服が似合ってるのも腹が立つ

『めちゃくちゃ待ったけど』

「カップルなら「待ってないよ」とか言うのが普通なんちゃいます？」

『いつからお前と私は付き合ったの？？(困惑)』

えっ、付き合ってないんですか？じゃないんだよ。
付き合ってないからね私達。上司と部下の関係だからね。
虚言癖悪化してませんか、この子。

「前あんな事した仲やないですか」

『捏造やめてくれます？』

「いやぁ押し倒した時のAさんの顔可愛かったな〜？」

そのショッピの言葉に門番がギョッとした顔をした。
まずい。その件は王に報告してないのに。

『、何のこと？覚えてないな』

「一ヶ月前の、」

『あ“ーーーー！！早く巡回行こう！！時間やばいよ！！』

話し始めようとしたショッピの声を大声で遮る
これ以上コイツに話させたら駄目だ。私の命が危うい。

彼の腕を掴んで私はメロスの如く勢いよく走り出した