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「もうコナンくん!
いきなりそう言う話しないの。
まずは自己紹介でしょ!」
と言うと彼女はこほん、とひとつ咳払いをして
「毛利小五郎の娘の毛利蘭です。」
と小さく笑った。
つづけて「僕江戸川コナン!」と小さな探偵が飛び跳ねた。
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「それで、依頼というのは一体..?」
ヨーコ先輩へマシンガントークを飛ばす毛利さんへ、蘭ちゃんがしびれを切らしたのはつい先ほどのことだった。
おかげで私は蘭ちゃんとかなり親しくなってしまったわけなんだけれども。
『すいません。お忙しいのに。
改めまして、私、安室Aと言います。
実はその、ある人を探して欲しくて』
だんだんと声が尻すぼんでいく。
いくら名探偵とはいえ、こんな無茶振り。
きっと無理だというに違いない。
「ええー!Aさん、苗字、安室って言うの?」
コナンくんの声にびくりと肩が跳ねる。
苗字に触れられるとはおもわなかった。
『ええ。
安室は父の方の苗字なの。
母がフルネームで活動していたし、父は一般人だから、Aで活動することにしたんだけれど...。
本名は、安室A。
どうかした?』
「ううん!僕の知り合いにも安室がいたからびっくりしただけ!」
「ボウズは黙ってろ!
安室なんて日本全国さがせばでてくるに決まってんだろ!いちいち突っ掛かんなお前はァ!」
ひとしきり叫んだ毛利さんは、ゴホンと一度咳をして、私に向き直る。
「えー、それで、人探しといいますと?
名前や写真、いつ連絡を取ったか、などを教えていただけるとありがたいのですが…」
きた。
つう、と背中に嫌な汗が流れる。
「Aさん?」
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『それが....その..
何一つ、わからないんです』
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「「はあ?」」
『あと....その..死んだ、らしくて』
「「はあー!?!?」」
毛利さんとコナンくんの声が、重なった。
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作者名:睡眠ちやん | 作成日時:2018年9月13日 22時