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「A」
「わっ…びっくりした……」
時計を見た後に不意に名前を呼ばれて心臓が止まるかと思った。私のベッド横の床に座るお兄ちゃんと目が合う。
「いや、うなされてたからさ」
「だからって、勝手に部屋に入らないでよ」
「…A？泣いてる？」
お兄ちゃんの大きな手が私の頬に向かって伸びてくる。カーテンの隙間から漏れる月明かりが心配そうに私の顔を覗くお兄ちゃんを照らした。
「やだ、触らないで」
汗と涙でぐちゃぐちゃな顔を触られるの、嫌すぎる。咄嗟にお兄ちゃんの手を振り払った。こんな顔をお兄ちゃんに見られるのも嫌なので、手首で頬を伝っていた涙を拭う。
「嫌な夢見た？」
「そう。だから今は1人にして」
「泣くほど嫌な夢だったのに？」
『素直に甘えればいいじゃない』って言うお兄ちゃんの声が耳に響く。忘れたい記憶なのに、お兄ちゃんを見たらやっぱり思い出してしまうのがつらい。だから、すぐにお兄ちゃんと離れたいの。今すぐ。じゃないと、また、
「出てってよ」
「…はいよ」
そう言ってお兄ちゃんは私の部屋を出ていった。
「っ…」
もうお兄ちゃんに心配されなくても大丈夫なように、声を殺して泣いた。枕にじんわりと涙のシミが広がっていく。
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まゆみん(プロフ) - 血がつながらない設定ですか？ (3月17日 22時) (
レス) id: 66c22866d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - くみさん» 元気になったので作品執筆頑張ります🥰ありがとうございます！ (8月25日 5時) (レス) id: bfcb84f2df (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！お身体お大事にして下さいね‼️ (8月24日 14時) (レス) @page19 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - くみさん» コメントありがとうございます🫶🏻温かいお言葉が身に染みます߹~߹♡更新が滞らないよう頑張ります！ (8月14日 15時) (レス) id: bfcb84f2df (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！展開がめちゃ気になります‼️素敵なお話読ませて頂きありがとう御座います😃 (8月13日 21時) (レス) @page12 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわり | 作成日時：2023年8月12日 22時
