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やばい、やばいやばい。
起きたらそこはほくとくんの部屋で、枕元にあったスマホをタップして時間を確認すると10:30。
私、なんでカラオケからほくとくん家に向かったんだ…？
カラオケは行った。確実に。受付していたらカラオケで別部署のメンバーと遭遇して大人数で飲んで…。あぁ、絶対そこで飲みすぎた。確実に飲みすぎた。そして自分の家よりも近いほくとくん家に来ちゃったのね。
まだ目覚めきってない頭をフル回転させて記憶を辿る。
化粧も落としてなければ、昨日と同じ服で寝ていたようでコンディションはボロボロだ。しかも寝室に私しかいないってことは、ほくとくんは私に気を遣ってソファで寝たのだろう。…本当に申し訳ない。
ほくとくんに昨日の私のことを聞くと『すぐ寝た』との返答で安心した。いや、他人の家で潰れるのもだめだけどさ。
「ほくとくん、水道代払うのでシャワー貸してください」
「水道代はいいよ(笑)シャワー浴びておいで」
「ほくとくんが優しすぎて甘えちゃう…！私ダメになる…！」
「なーに言ってんの、俺ん家集合って言ったの俺だし、昨日みたいにふらっと来て部屋使っていいよ」
甘え上手という言葉があるなら、ほくとくんは甘えさせ上手だ。会えていなかった3年間のほくとくんの話、もっとゆっくり聞きたいな。…できれば私が酔っちゃう前に。
「んじゃさっそく今日の夜飲も！ほくとくんとゆっくりお酒飲みたいし！さすがに着替えは持ってないから一旦家帰って着替えてから来ようかなって思うんだけど…予定あったりする？」
「予定ないよ。また俺ん家おいで」
私の問いかけに柔らかく笑いながら了承してくれた。
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作者名：ふわり | 作成日時：2023年3月10日 19時
