立端な彼とワケあり少女---Myuto.M---

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-美勇人-



美『今から行く。』



如恵留に連絡を入れた



…怖ぇな


何言われるんだろ


みんながみんな如恵留みたいなわけじゃない


わかってる


4年以上一緒にいるんだから





宮｢あ、美勇人くん おかえり。｣

海｢どこ行ってたのー？｣

梶｢てか、早く着替えなよ〜。｣



いつも通りの楽屋


もう既にみんなは着替え終わっていた


今日の反省点とか次回の話をしてたんだろう



如｢あ、美勇人。｣



今着替え終わったであろう如恵留


あくまでもいつも通り接してくる



美｢しずとしめは？｣

宮｢飲み物買いに行ったからそのうち戻ると思うよ。｣

美｢そっか。｣



早く言ってしまいたかったのに


荷物の方に行くと如恵留が来た



如｢荒れるかもしれないけど…｣

美｢やっぱそうだよね…｣

如｢でも今日ばかりは仕方ないかなって。｣

美｢うん。｣

如｢なるべく抑えるようにするけどさ。｣

美｢あのさ、俺が止まんなくなったら止めて？｣

如｢わかった。｣



話す側の俺の抑えが効かなくなったら話は進まない



七｢あれ、美勇人。｣

宮｢あ、帰ってきた。｣



如恵留と目を合わせて頷く



賑やかな楽屋


和やかな楽屋


いつも通りの楽屋


そこに俺は爆弾を落とすんだ



美｢あのさ！｣

宮｢美勇人くん？｣

美｢ごめん！｣



俺は頭を下げた



閑｢どうしたの急に。｣



全員の目を見たけど、怖くて全員から目を逸らした



美｢…俺、｣



昨日からもう4回目になるこのセリフ


なのに喉から出てこない


なにビビってんだよ…



美｢俺、次の収録でTravisJapan…最後。｣



ほら

爆弾が落ちた


空気が固まってしまった


もういつも通りの楽屋はない



宮｢…最後って｣

七｢公演は？バックは？｣

美｢俺もまだ聞いてないから…。｣



みんな動揺してる



梶｢意味わかんねぇ！｣

美｢ごめん。｣

梶｢急すぎるし。トラジャだけやめるの？あっちは？｣

美｢向こうは続ける。｣

梶｢もっと意味わかんない！なんで美勇人くんも？｣

如｢朝日。｣

梶｢ねぇ、如恵留くん知ってたよね？｣

宮｢え？｣

梶｢知ってたでしょ？｣

如｢…うん。｣

梶｢戻ってきた時から何か変だと思ったんだよ。｣

宮｢なんで如恵留くんは…｣

美｢…俺が先に言ったから。｣

七｢俺らには言わないつもりだったの？｣

美｢違う！｣



やっぱり荒れるんだ


俺が言わなかったから


しっかりしないから





ここもまた重い雰囲気に包まれる

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