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-樹-



安「Aちゃん、遅くない?」

樹「確かに。…Aちゃーん?」



お風呂の方に向かうと



樹「おっと…笑」

安「樹?どうした?」

樹「安井くん、しー!」



小声で手招きをする



安「…あら。」



Aちゃんはちょうど俺たちからは見えなかったお風呂の方の壁に もたれ掛かって寝ていた



樹「いつからいたんだろ…」

安「…聞かれてたかもな。」



安井くんは苦笑いを浮かべて どうしようか って言う



安「とりあえず起こす?」

樹「でも疲れてるなら寝かせてあげたいし…」

安「じゃあソファに運ぶ?」

樹「でも触れないし…」

安「触れない?」

樹「ワケありだから。」

安「なんか…そーゆー感じか。」

樹「美勇人のハグ以外は。」

安「はい?」

樹「美勇人もハグ出来ても頭とか手は無理らしい。」

安「そんなんじゃ俺らなんか…」

樹「無理だね。俺もダメだよ。」



Aちゃんは一向に起きそうにない



安「Aちゃーん、起きてー。」

樹「A、起きろ。」

安「あれ、呼び捨て?」

樹「言いたくなっただけ〜。」

安「風邪ひくよ?」

樹「…ごめんな?」

安「ちょっと、大丈夫なの?」



俺はお姫様抱っこをしてソファに運ぼうとする


意外とあっさり運ばれてくれた


…けど



「みゅ…」



ソファに降ろす時、俺の服を握ってそう言った



安「え?」

樹「…俺は、美勇人じゃねぇよ。」



Aちゃんの手から服を離す



安「樹?」

樹「ごめんとしか言えねぇんだよな。」

安「何で?」

樹「兄貴せいでこうなってさ、忙しい美勇人 動かすようなことして…」

安「まだ聖くんのせいってわけじゃ…」

樹「ホテルに連れ込んでんだぞ?」

安「…」

樹「何かあっただろうよ。…しかも2人を離れさせてるし。」



お互い一緒にいたいはずなのに


今の美勇人にはAちゃんが必要で、Aちゃんには美勇人が必要なのに



樹「兄貴は何したんだよ…。」

安「…。」

樹「…え?…安井くん?」



俺、安井くんの腕の中…?



安「1人で抱えるなよ。俺、お前よりいくつ上だと思ってんの?」

樹「安井くん…」

安「俺も出来ることするからさ。今は甘えろって。」



安井くんの優しさに甘えて俺は今まで溜まってたものを全部出すかのように泣いた






ーーーーーーーー


-安井-



コイツ…子どもかよ笑



流石に俺に寝た樹は運べない…


俺は布団を持ってきて、樹とAちゃんにかけて一緒にリビングで寝た

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葵瞳(プロフ) - じゃがりこさん» 現実とリンクする部分は 私なりの解釈と推測、想像、妄想で書いているので意見や話の流れに偏りが出てしまいますが…(-_-;)ありがとうございます!頑張ります(^-^) (2017年8月24日 0時) (レス) id: 8635c21276 (このIDを非表示/違反報告)
葵瞳(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます!好きだと言っていただけて嬉しいです(*´`)拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします! (2017年8月24日 0時) (レス) id: 8635c21276 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - お返事ありがとうございます!TravisJapanの1人1人の想いが伝わってきて胸が苦しいです。更新楽しみにしています。頑張ってください(´∇`) (2017年8月23日 23時) (レス) id: 5b1e780a68 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - こんばんは!初めまして!このお話が好きすぎてコメントさせていただきました!作者さんもいろいろと忙しいと思いますが楽しみにしてるのでこれからも頑張ってください(^^) (2017年8月23日 23時) (レス) id: 01c79d93c2 (このIDを非表示/違反報告)
葵瞳(プロフ) - じゃがりこさん» コメントありがとうございます!最近美勇人くんサイドばかり書いてて…すみません。読んでくださってありがとうございます!まだこの先どうなるのか作者自身わかっていませんが…出来る限り頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2017年8月23日 0時) (レス) id: 8635c21276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵瞳 | 作成日時:2017年7月15日 0時

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