立端な彼とワケあり少女---Myuto.M---

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-安井-



いきなり樹から電話がかかってきたかと思ったら、預け人がどーのこーの…

しかも勝手に切って…



俺の知らない人みたいだったけど、樹の知り合いならって受け入れた




もうすぐ着くよって連絡のあとに

女の子だからってさらっと付け加えてきた


勝手に男だと思ってたから正直驚いた




その連絡から少しすると樹たちが来た



樹がワケありだというAちゃんは高校生くらいだろうか



樹に言われるがままに事は進み、Aちゃんはお風呂に入った



俺と樹はリビングに行った



安｢で、ワケありって？｣

樹｢どっから話すべき？｣

安｢…まずあの子は誰なの？どんな関係？｣

樹｢んと…美勇人の、｣

安｢は？美勇人？｣

樹｢そ、美勇人。…の大学の同級生、の妹。｣

安｢え、じゃあ何で樹？｣

樹｢説明するから。｣

安｢はい。｣

樹｢美勇人と仲良くなったみたいで、東京に遊びに来てたの。｣

安｢美勇人に会いに？｣

樹｢うん。で、ゴタゴタがあって 今。｣

安｢待って、ざっくりし過ぎだし。…美勇人は？｣

樹｢怪我と疲労で病院。｣

安｢怪我？｣

樹｢色々あったんだよ。｣

安｢色々って？｣

樹｢2人の関係とか…｣

安｢2人の関係って？｣

樹｢両想い的な感じだけどくっつこうとはしない。｣

安｢意味わかんねぇ。｣

樹｢お互い気持ちはわかってると思うんだけど むしろ逆。｣

安｢何、離れようとしてんの？｣

樹｢まぁそんなとこかな、特にAちゃんが。｣

安｢ふーん。…何で樹なの？｣

樹｢…。｣



急に黙る



安｢樹？｣

樹｢…聖、関わってんだよ。｣

安｢え？｣

樹｢俺の兄貴。｣

安｢何で…｣

樹｢知らねぇよ…。｣

安｢知らないって…｣

樹｢知らねぇんだよ！何も！｣

安｢ごめん…。｣

樹｢俺だって…知りてぇよ。｣



樹は樹で悩んでる

俺、樹たちのために何が出来るんだろ…



樹｢ここに来る前言ってくれようとしたんだけどさ…｣

安｢樹の知りたいこと？｣

樹｢うん。でもあいつ、言えなかったんだ。｣

安｢…。｣

樹｢焦らせるつもりはないんだけどな…｣



でも知りたかった って言う樹は寂しそうに笑った



樹｢安井くんにしてよかった！｣

安｢え？｣

樹｢安井、真田の選択肢があったからさ笑｣

安｢俺のが優しいからな！｣

樹｢…そうだね。｣

安｢流すなよ笑｣



なんて笑い合った



樹はやっぱ笑ってないとな…







それから話は脱線して他愛もない話ばかりをした

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