立端な彼とワケあり少女---Myuto.M---

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長期休暇の中頃


美勇人も大学は休みで、レッスンや仕事はあるけどずっと東京にいれる1週間



なんと、私山下A、



東京の美勇人の家で過ごす許可が降りました！！


お母さんはすっかり付き合ってると思ってるみたいだけど…

そんなんじゃなくて、ちょっと遠い友達の家にお泊まりの感覚



｢1週間も東京に居れるなんて幸せ…。｣

美｢そう？｣

｢住んでる人にはわかんないよ。｣

美｢かもね。｣



俺がいない時はむやみに出かけるなよ

って言われたけど、美勇人がいるほうが危険だと思うんだよね…


それにせっかく東京にいるのに出かけないなんてもったいない！




東京に着きたての今はというと、


1週間 居候する間、

毎日晩ご飯を作るのが私のミッションらしく

渋々スーパーで買い物中…

もちろん美勇人付きで




でもありがたいことに…



美｢無駄に高いもの入れるなよ？な？｣

｢わかってるって。｣



お金は美勇人が出してくれるみたい



そこは 年上だし男だし…



…らしいです






レジの周りは当たり前だけど人が集まる


さすがにここで2人でいたら見つかる可能性も高くなる



｢先、車に行ってるね。｣

美｢わかった。｣



駐車場に出て車のそばまで行く


…鍵ないじゃん


仕方ないから車のそばで待つことに





どうも列が長いらしく、なかなか帰ってこない






すると



？｢見つけた。｣



そう言って後ろから抱きつきてくる誰か



｢ぃや…！｣

？｢んな嫌がんなよ。｣



どこかで聞いたことのある声



｢っ…離して！｣

？｢やーだ。｣

｢美勇人っ…早く…｣

？｢まだ美勇人は来ないよ。｣

｢…誰…なの？｣



怖くてたまらない


中学の時を思い出してしまう



？｢俺は_____｣

｢…嘘。｣

？｢ねぇ、俺のわがままに付き合ってくんない？｣

｢え？｣









美｢Aお待たせー、レジめっちゃ混んで…｣


美｢…どうした？｣



車のそばにしゃがみ込む私を見るなりそう叫んだ



｢何もないよ。疲れただけ。｣

美｢…そう。｣



腑に落ちない顔をして車に荷物を積む









楽しい1週間の予定は1日目にして崩れ始めていた

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