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ようやく吐くことが出来て、少しスッキリする。
でもせっかく食べれたものが出てしまって、1人でご飯も食べられなくなってしまったのかと悲しくなる。
せっかくジョングクさんが作ってくれた卵スープもこんな汚くなってしまって申し訳ない。
『...ごめんなさい...せっかく作ってくれたのに...』
また涙が溢れてきてしまう。
JK「そんなこと気にしないよ。俺も急に食べさせちゃって悪かったね」
どこまでも優しいジョングクさんにそう言われる。
そんなことないと言おうとしたがまた吐き気が襲ってきた。ジョングクさんがまた背中をさすってくれる。
でも、もう吐けるものもなくて胃液が出てくるだけだった。口が苦酸っぱい。
所詮ゼリー1個分とスープしか飲んでいないんだからそんなもんだろう。
吐けるものもないのに止まらない吐き気で苦しめられる。
JK「A、もう吐けるものもないみたいだしベッド戻ろうか?手足冷えちゃってるし」
かれこれ1時間近くトイレにこもっていたらしい。
気持ち悪くて手足に力が入らず立ち上がれずにいると、ジョングクさんが軽々と私を持ち上げた。
JK「立たなくていいよ。もっと早く気づけばよかったね。ごめん」
そう言いながらベットに下ろしてくれた。
ボロボロ涙が布団に落ちる。せっかくスープ作ってくれたのに吐いてしまったのも申し訳ないし、吐き気で気持ち悪くて苦しいし、ジョングクさんも寝たいはずなのにこんな時間から起こしてしまっているのも申し訳ないしでなんの涙か分からなかった。
JK「もう泣かない、泣かない。大丈夫だから落ち着いて」
ジョングクさんは私の涙を拭いてくれた。
『卵スープ吐いてごめんなさい』
JK「いいよ」
『仕事で疲れてるのにごめんなさい』
JK「いいよ」
『汚くしてごめんなさい』
JK「いいよ」
全部を優しく許してくれた。それどころか優しく頭を撫でてくれた。
まだ気持ち悪くて嘔吐くと、サッとビニール袋を私の口に当ててくれた。でも、また胃液しか出てこない。
背中をさすりながらジョングクさんに言われた。
JK「もう、起こしてくれればよかったのに。何のために一緒に住んでると思ってるの?」
『...ごめんなさい』
JK「怒ってるわけじゃないんだよ、心配してるの」
そう悲しそうな顔で言うジョングクさん。
私を横にさせながら言う。
JK「目つぶって、休みな。」
寝られないと思ったけど、ジョングクさんが撫でてくれるのが心地よくて気づいたら落ちるように寝ていた。
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Blue(プロフ) - 桜桃さん» 了解です!完結したら書かせていただきます。ブラックジミン、良いですよね笑 (2022年11月28日 19時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - Blueさん» わぁ〜私の作品も読んで頂けてるなんて光栄です。リクエスト的な物ですが、私、Blueさんの描く ブラックジミンに診察される シチュエーション大好きなんです。無理をして体調崩して ジミンに診察されてるパターンがまた、みたいです。 (2022年11月27日 23時) (レス) @page50 id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 桜桃さん» わざわざコメントありがとうございます!私も桜桃さんの作品が大好きでよく読ませて頂いてます。本当にコメント嬉しかったです。このお話を読んでくださりありがとうございました! (2022年11月27日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - お話が面白すぎて…こんなに更新頻度が早いのに…待ちきれなくて、何度も読み返しちゃってます。これからも、楽しみにしています (2022年11月27日 14時) (レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2022年11月4日 19時