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奥の部屋は白くて静かだった。

さっきまで子供の泣き声や、カラフルな装飾のある壁の部屋だったからなんとなく寂しく感じる。

JM「じゃあ、そこ座って〜。」

白いベッドの上に浅く腰掛ける。

JM「じゃあさっきと反対の腕にしようか。」

私の血管をぺちぺちしながらどこなら入るか1人模索しているジミンさん。

JM「よし、打つよ〜」

また失敗なく1発で入れてくれた。

そのまま真剣な顔で点滴が落ちる速度を調整し始める。

『ありがとうございます』

JM「はいよ〜。だいたい点滴が終わるのが1時間半くらいかな?それまでゆっくり寝てていいよ。」

そう言うと毛布を撮ってきてくれて、私にかけてくれた。

JM「こんなのしかなくてごめんね笑」

可愛い動物柄の毛布だった。子供用かな?

『いや、大丈夫ですよ』

JM「良かった。じゃあ、僕行くね。点滴終わる頃にまた来るから、なんかあったら呼んで〜」

そう言うと急いで部屋を出ていった。そうか、いまお昼休みか。申し訳ないね私のせいで。

ジミンさんがいなくなった部屋は急に静かになった。

なんとなく気まずくなるけど、私も昨日から寝まくっているわけで全然眠くない。

しばらく沈黙が続く。

JK「…偉かったね、勇気出せて。」

沈黙を破ったのはジョングクさんだった。ぽつりとつぶやくようにそういった。

本当に最近涙腺が弱いんだ。また泣きそうになる。

なにか喋ったら泣いてしまいそうだったからとりあえず黙っておいた。

JK「泣くことないじゃん笑」

泣いているのがバレたようで笑いながら頭を撫でられる。

JK「もう大丈夫だから。泣かない泣かない。」

また幼稚園児みたいな扱いをされてお腹の当たりをポンポンされる。

でもそれで落ち着く私も幼稚園児みたいなものなのかもしれない。

だんだん瞼が重くなってきてうとうとし始める。

意識を失う直前、ジョングクさんの綺麗な鼻歌が聞こえてきたような気がした。

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Blue(プロフ) - 桜桃さん» 了解です!完結したら書かせていただきます。ブラックジミン、良いですよね笑 (2022年11月28日 19時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - Blueさん» わぁ〜私の作品も読んで頂けてるなんて光栄です。リクエスト的な物ですが、私、Blueさんの描く ブラックジミンに診察される シチュエーション大好きなんです。無理をして体調崩して ジミンに診察されてるパターンがまた、みたいです。 (2022年11月27日 23時) (レス) @page50 id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 桜桃さん» わざわざコメントありがとうございます!私も桜桃さんの作品が大好きでよく読ませて頂いてます。本当にコメント嬉しかったです。このお話を読んでくださりありがとうございました! (2022年11月27日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - お話が面白すぎて…こんなに更新頻度が早いのに…待ちきれなくて、何度も読み返しちゃってます。これからも、楽しみにしています (2022年11月27日 14時) (レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Blue | 作成日時:2022年11月4日 19時

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