うちのヒロインちゃんは計算高い 【青葉城西】

第40話 ~及川side~ ページ42

「矢崎ー、風呂上がったよ…………って、うわっ」









俺が風呂から上がった時には矢崎はもうTVの前で正座をして待っていた









やる気満々かよ。









『ほらほら！早く早く！』

と言って矢崎は俺を急かす。









はぁ…←









多分矢崎が今からやろうとしているのは、TVに繋げて遊ぶW⚫iのゲームだろう。

そして多分矢崎はコントローラーを持ちながら実際に体を動かすゲームをやろうとしている









…これが以外に体力を使う。









増して矢崎とやると尚更。









前回これをバレー部のメンバーでやった時には散々な思いをした。









しかも俺、ゲームとか本当できないし←









だから憂鬱なんだよな〜









なんて、思いながらも俺は『早く！』とまるで小学生みたいにはしゃいでいる矢崎の隣に座った









.









.









「あ”ぁもう！
また負けた〜」









あれからかれこれ２時間くらい経つ

俺は今の所全敗←









『及川弱すぎだろ』

と矢崎は鼻で笑った









「何だと〜！！」

と言って矢崎の頭を掴もうとするがよけられる









『悔しかったら勝ってみな〜』









くっそ腹立つ←









「そんなに言うなら……

…って、これいいじゃん！」









俺はバレーゲームを選択した









これなら俺だって勝てるだろ









.









『はーい…私の勝ちー……』









…と思ったがやはり負けた←









「はぁ…」









で、次は何？と聞こうと横を向くと









…矢崎のウトウトタイムが始まっていた←









そういややけにさっきから語尾が伸びてきたなーって思ったら

ウトウトタイムの前兆だったのか









「ほら、ちょ、矢崎」









矢崎は眠くなると機嫌が悪くなる









おまけに寝起きも最悪←









合宿の時の朝ごはんなんてやばかった。

…目だけで殺されるかと思った←









「俺の寝場所だけでも教えてよ」









そうしないと俺寝れない。









俺は今にも目が閉じてしまいそうな矢崎を無理矢理起こしつつTVの電源とリビングの電気を消して廊下に出た。

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