うちのヒロインちゃんは計算高い 【青葉城西】

第21話 ページ22

今日は目覚ましがなる前に起きた









時刻は5時3分

朝練が始まるのは大体6時15分頃









下に降りるとお母さんがいて

いつもこんなに早くから起きてたんだな、と改めて思う









母『あら？Aおはよう！
珍しいわねぇ〜、いつもは目覚ましでも起きないから私が起こしに行くのに』


「おはよう…」









うちのお母さんは、
朝からテンション高い＆声がでかい

逆に私は、
朝なんて弱いしテンション低い









母『もしかして、熱あるんじゃない!?
あんた小さい頃からいつも熱あると珍しく早起きしてくるから』


「ないよ大丈夫、」


母『ほら、熱測って！』









おまけに、お母さんは心配症だ









大丈夫なのに、
と思いながらも私はお母さんから体温計を受け取り自分の脇に挟む









少し時間が経った後にﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯっと音が鳴り見てみると、体温計に表示されているのは36.7度という数字

平熱だ。









私はお母さんに体温計を渡し、顔を洗いに行った









.









朝ごはんも食べ終わり、“行ってきます”と一言残し外に出た

リビングからは“行ってらっしゃい”というお母さんの声が聞こえた









外に出ると、少し霧っぽいものがかかっていて空気が冷たい









はぁ…

こりゃスポドリ作る時水冷たいだろうな









外にはほとんど人がいないこの時間

砂利を蹴る音だけがこの静かな空間に響いた









と思いきや









『あれ？矢崎じゃーん！おっはよー！☆』

…煩いのが来やがった←









私の静かな朝の空間を壊したのは及川だった









何かさっきまでシリアスっぽい感じだったのにね、ね←









『ねーねー矢崎、聞いてよ〜』

及川が私の隣に並び歩きながら言う




「煩い」

本当、朝からテンション高いのは困るわ…




『うわひっど！あ、でさでさ』

人の話は聞けよ









『昨日ね、俺がのどかちゃんの事を家まで送ったんだ〜』

何かと思えばそんな事か！









「そっか、よかったね」

今朝ものどかちゃんと及川が一緒に来ればよかったのに(白目)




『え、何それ！
冷たすぎじゃない？！』

及川の声のせいで耳が壊れる









誰でもいいから来て、助けて









『あれ？及川先輩！とA先輩
おはようございます！』

声がした方向に振り向くと、そこには朝からニコニコののどかちゃんがいた









待って、誰でもいいって言ったけど

この子はやめて(白目)

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