恋トモ。 (ページ15)

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ざわざわと人の多い駅を抜けて、学校があるほうとは反対側の出口を降りて行く。

すると緑の看板のおしゃれなカフェが見えてきた。

「きった～カフェ♪

ここの制服けっこう好みなんだよね。

拓弥くん出てくるかな～」

「やだよー先輩、あたし怒られる…」

「いいからいいからっ！」

＿＿ヴィーン、

ドアを開けるとなんだかすごくいい香りがした。

店内は白と緑で統一されていて、相変わらずとても可愛らしい。

「いらっしゃいませー。

お二人様ですか？」

すると奥から緑と白のギンガムチェックのワンピースのような制服を着た、可愛らしい店員さんが登場。

「あ、そうです～。

草川くんの友達です、あたしたち。

草川くんいますかぁー？」

……ゲッ、何言っちゃってんの。

あやか先輩…

「あ、そうなんですか！

少々お待ちくださいね！」

すると店員さんは少し驚いた様子で、でもすぐに拓弥のことを呼びに行ってくれた。

いや、呼ばなくていいんだけどね別に…笑

「あーもうダメ、あたし絶対キレられるよ…」

「大丈夫だって。

店の売り上げに貢献してんじゃんうちら」

「それ拓弥にあんま関係ないから～」

「あるよー」

そんなことを二人でぼそぼそ話してたら、お待ちかねの拓弥登場。

「……いらっしゃいませ。

ってお前何しに来たんだよ…」

…明らかに怒ってるんだけど。

いや、でも白シャツに腰から茶色のエプロン。

所々みどりのラインが入っていて、オシャレな制服。

似合ってますよ。

「あ、どうもこんにちは～！

手芸部副部長の藤田でーす♡」

「どうも…」

「えと…ほら先輩とお茶みたいな？

アハハ…」

「あっそ…」

いや、お客さんに「あっそ」ってなによ「あっそ」って…

拓弥は思いきり不機嫌そうな顔で席まで案内してくれた。

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