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◆だから来るなっつったんだよ。 ページ13

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「ショック…中山先生結婚するんだって…先輩」

「知ってる。ドンマイ。

でもショック受けたとこで彼女持ちも既婚者も大差ないよ」

「えー!ありまくりですよ!!

既婚者はさすがに無理じゃないですか!」

「Aが追いかけてる男はどうせみんな無理な男ばっかじゃん笑」


そう言われると何も言い返せないあたしは、只今かぎ針で編み物の真っ最中です。

一緒にいるのは手芸部の三年生、あやか先輩。

たまにこうやって顔出しては一緒にマスコットを編んだりしてる。



「いいじゃん、Aには拓弥くんがいるんだからさー。

今日の拓弥くんどうだった?

最近見てないんだけどー」

「だから拓弥とはそんなんじゃないんで。

今日も元気にしてましたよ。

バイト行くってさっさと帰りましたけど」

「えっ、帰り覗いてこーよ!

制服姿の拓弥くん見たい〜♡」

「またですかぁ?」


あやか先輩は拓弥の大ファン。


去年文化祭のライブにたまたま出たことから、拓弥はたちまち上級生の間でも有名になった。

目立つのは嫌いな拓弥だけど、同中出身の小笠原海先輩に誘われてバンドのベースを担当。

もとから友達とバンドとかやってたらしく、なかなか演奏も上手くて、それを見た女子達は虜になったとかなんとか笑


確かにカッコよかったけどね。


でもあたしは反対側でギターを弾いている小笠原先輩のほうに夢中だったからあんまり見てなかったんだよね。


「目の保養だよ、目の保養。Aだっていつもやってんでしょー?

つーかアンタはなんで拓弥くんの良さがわかんないのよ!

ほんと見る目ないわ」



またどこかで聞いたようなセリフ。


あたしの好みはいつもごとく否定され、みんな拓弥にしろって言うんだけど、なんで?


あたしはやっぱり年上が好きなんだもん。


年上の色気にはやっぱりかなわないよ。









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作者名:ポプ子 | 作成日時:2017年10月9日 0時

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