story３ ページ5
外観もそうだったが、内装もなかなかボロボロになっていた。至るところに血の跡はあるし、襖も穴だらけ。ホコリも舞っているし掃除の必要がありそうだ。
｢こん中にほとんどのもんはおるぜよ。ほんで重症のもんは手入れ部屋におるき｣
そうして案内されたのはひとつの部屋の前だった。
部屋の中からはビンビンと殺気が伝わってくる。
余程人間を警戒しているのだろう。きっとさっきの陸奥守同様に動けるものが襲ってくる可能性があるから気を張ってないといけない。
障子に手を掛け勢い良く開くと中から２本の刀が振り下ろされた。
咄嗟に後ろに飛び退いてなかったら確実に首をもっていかれていただろう。
｢ほぅ……避けたか｣
｢……子供？｣
今のは打刀と脇差しかな、彼らもボロボロだ。ほとんど気力で立っているようなものだろう。
打刀の彼は長曽祢虎徹、脇差しの彼はにっかり青江、かな。書類を見たのは一瞬だったもので自信がない。
彼らの後ろにいる刀剣男子達もジッと僕を威嚇し睨み付けてきている。その目には憎しみ、恐怖、憤怒など色々な感情が宿っていた。
『今日からこの本丸の審神者になる事になりました。どうぞお手柔らかに』
一歩前に出ると腰を落とし片膝を立て恭しく頭を下げた。
これは僕なりの敬意を表す姿勢だ。
｢此処に審神者は必要ない｣
審神者という言葉にほとんどの刀剣達がひどく怯えた様子を見せた。余程今までの人間に酷い目にあったらしい。
『そうですか、それでは一先ず傷の手当てだけでもさせてくれませんか？もちろん近くで見張って頂いて構いません。妙な真似をすればその場で切り落としてくださればいいですし』
目の前の長曽祢虎徹は僕の考えを見定めるように数秒見た後に後ろの刀剣達の方へと向かった。
刀剣男子達は長曽祢虎徹を中心に顔を見合わせ相談し始めた。
どうやら彼が此処の刀剣男士達の纏め役のようだな。
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カモ太郎(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。応援嬉しいです！出来るだけ更新できるように頑張ります！ (2018年7月26日 16時) (
レス) id: c7ec78e799 (このIDを非表示/違反報告)
カモ太郎(プロフ) - チェシャさん» かなり遅くなりましたがコメントありがとうございます。不定期更新ですがお楽しみ頂けると嬉しいです！ (2018年7月26日 16時) (レス) id: c7ec78e799 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - とっても面白いです！！これからも頑張って下さい！応援してまーす！！ (2018年7月18日 18時) (レス) id: e08e47c2f9 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ - これからのてんかいが気になります！更新p(´∇｀)q ﾌｧｲﾄｫﾃﾞｽ♪ (2018年7月10日 0時) (レス) id: bce2687db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カモ x他1人 | 作成日時：2015年7月25日 0時
